◆何者!?◆

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「あれだけ悩んで最後にこれかぁ……」 憤慨を表すかのようにテーブルに肘を叩きつけ、そのまま頬杖をついた煉はそう呟く。 「巻き込んでしまったのは本当にすまないと思っている。煉が選ばれたのは運だからな」 「その運とやらを心の底から恨むよ、僕は。それより僕の力で本当に何とかなる事態なの? 世界がどうのこうのって言ってたよね?」 飲み干してしまった自分のコップにまたコーヒーを注ぎながら煉は言った。 「まずはこっちの世界に来ているダークナイトの部隊を殲滅する。そんなに強い奴はまだ来てない筈だ。本部は異世界にある筈だから、そっちは後だな」 そう言って沙助が目の前にある皿に注がれたミルクをペロペロと舐め始める。 「なんか途方もない話だけど相手は数が多いんでしょ? 多勢に無勢で勝ち目なんて……」 「こっちの世界には二つの部隊ぐらいしかいないだろう。征服されたと言っても異世界じゃまだ拙者達セイバーナイトが紛争中だからな。ダークナイトの戦力はそっちに行ってる筈だ。それにセイバーナイトもこっちに来ている。いずれ合流出来るだろう」
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