◆何者!?◆

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その後、もう時間も遅くなりダークナイトとの戦闘で疲弊していた煉は冷凍食品のピザで夕食を軽く済まし、現在入浴中だ。。 立ち上る湯気を眺めながら、これから起こるであろう戦いに不安を感じる煉。 「(戦う……かぁ。そもそもなんで二つの組織は戦ってるのかな……話し合いで和解はできないのかな。とりあえず、里奈や泰陽を巻き込まないように気をつけなきゃ) 気持ちを引き締めるように両手ですくったお湯を顔に勢いよくかけた。 入浴を終え髪や体を拭き終えた煉はパジャマに着替え、二階の寝室に向かった。 毛布を一枚押し入れから出し、一階に降りてソファーで眠る沙助に掛けてあげる。 柔らかい材質のソファーに半ば埋もれて丸くなって寝ている沙助は微かに寝息を立てていた。 「(猫ってこんな感じで眠るんだ)」 しばらく沙助の寝顔を眺めた後、また寝室に行き、ベッドで横になる。 「(戦う理由が曖昧だけど、ダークナイトは襲ってくる。明日から戦わなきゃいけないんだ……大丈夫だよね……きっとなんとかなるよね)」 殺す気で襲ってきたダークナイト、あの緊迫とした雰囲気を思い出し煉の手は震えてしまう。 それを忘れようと目をつぶり、まずは考え過ぎて疲れきった頭を休ませることにした煉。 数々の戦いや、出会いがこれから煉に訪れる。 煉と沙助の運命という歯車が廻り出し、その行き着く先は平和か……それとも破滅か。 彼らの存在が世界に大きな影響を与えるだろう。
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