◆一緒に◆

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煉が沙助の方を見ると猫だからか表情は読み取りにくいが、沙助はきっと険しい顔をしている。 「今日の夜にまたダークナイトと接触するかもしれない」 「はぁ……勘弁してよ。警官を倒しちゃうような奴なんて明らかに危険だよ。でも……ただ武器を持っただけで警官を倒せるものなのかな」 煉は、犯人がなにか武術を習っているのではないか、そう考えた。 「気付いてなかったのか。武器猫で具現化した武器を持つと身体能力が僅かに上がるんだ。確か普通の人の二倍ぐらいな。だから人間にはありえない動きも可能だ。例えば銃弾を避けたり等も容易い。だからあの犯人にとって警官は止まって見えただろうな」 沙助はニュースが終わると視線をホットミルクに移し舐め始めた。 「そうなんだ気付かなかった。そういえばダークナイトは夜にしか襲ってこないの?」 煉も少し冷めてしまった朝食を食べ始めるとそう聞いてみる。 「あぁ何故か夜しか動けないようだ。いや動かないと言った方が正しいか。拙者もその辺はよくわからない」
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