◆一緒に◆

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刀とトンファーのぶつかり合う金属音。 孝地はトンファー2本を上手く使い、隙無く攻めてくる。 教室で戦っている為、自分の刀で周りの物を傷つけないように気をつかいながら、煉はひたすら刀一本で受け流すしかなかった。 「オラオラァ!! どうした!! どうしたぁ!?」 (クソ! キツイ!……) 煉は教室を一瞬見回す。 しかし使えそうな物は無い。 「ハッハァー!! てめぇの真似だコラァ!!」 孝地は机を手に取り、煉に向かって投げた。 煉は刀で防御しようとしたが、思ったより衝撃が強く、尻餅を着いてしまった。 「しまっ!?」 尻餅を着いた煉の腹を、孝地は思いっきり蹴る。 煉は壁に叩きつけられ、頭を打った拍子に一瞬意識が飛んでしまった。 「まだまだぁ!!」 孝地はトンファーを思いっきり、煉に向かって振った。 煉は無意識に刀で防御したが、衝撃で廊下に吹っ飛ばされる。 そして仰向けになった煉に孝地が座り、馬乗り状態になった。 「終わりだな……綺麗に頭蓋骨を粉砕してやるよ! まぁ粉砕に綺麗もクソもないけどなぁ!!」 煉の腕を足で押さえ、孝地はトンファーを回し始めた。
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