◆一緒に◆

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「……オラァ!!」 孝地は力任せにトンファーを振るう。 もちろん簡単に避けられる。 「……ハァ……ハァ……てめぇ……逃げてばっかで戦う気あんのか!?」 「単純にあんたが疲れるの待ってただけ」 「……ハァ……んだとぉ!?」 孝地は怒りが頂点に達し、トンファーをがむしゃらに振り回してきた。 しかし疲れてるのか動きが遅かった。 その為、 「隙だらけ!!」 里奈は鳩尾を蹴り、孝地は倒れこんだ。 「ゲホ!……ゲホッ!……ハァ……ハァ……クソがぁ!」 「あんたじゃ私には絶対勝てないよ」 「……ハァ……あぁ?」 「私は煉を護りたいと思って力を手に入れた。だから……私の目の前で煉がやられる事はないし、ただ傷付ける事しか頭にない、護るもんが何も無いあんたにも負ける気がしないのよ」 「……ただの戯れ事だな……」 そう言って孝地は立ち上がった。 どうやら、頭は冷静になったようだ。 「里奈!! それ以上桐宇 孝地を攻撃しちゃ駄目だ! 悪いのはダークナイトだよ!?」 「分かってるわよ! でもどうすればいいの? トンファーをボコボコにしろってこと!?」
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