◆一緒に◆

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煉は里奈と約束を交わして別れると、玄関のドアを開け靴を脱ぐ。 だが、大変なことを思い出してしまった。 「あ!!」 煉はいきなり大声を出し、顔は段々と青ざめてくる。 「うむ? どうした?」 「僕……学校の玄関壊しちゃったんだ。それに机とか椅子とか散らかしっぱなしだ! すぐに行かなきゃ!」 「待て待て! そんなのダークナイト達の性にすればいいだろ」 「えっ? まぁそうだけど……じゃあいっか」 「決断早!?」 沙助は煉にツッコンだ。 その頃…… 「……ハァ!……ハァ!……クソが! クソが! ぶっ殺してやる!」 孝地はある場所に向かって走っていた。 そこは森に囲まれた工場のような場所で、廃屋と化している。 「ハァ……やっと着いた……」 廃屋のサビだらけのドアを開け、孝地は中に入っていく。 そして一つの部屋に入っていき、床を二回、足で叩いた。 すると…… 地下に続く階段が現れ、孝地は迷わず降りて行った。 そして階段を降り狭い通路を歩くと、大きな鋼鉄製のドアの前に立ち、パスワードを入力する。 ドアが開き、孝地は先に進んで行った。
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