◆何者!?◆

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「煉は真面目に見えてそういうとこはだらしないんだから」 「……反論できません」 そして、友達と笑い合い、いつもと変わらない授業を過ごし、あっという間に時間は過ぎていく。 現在は放課後。 「煉、今日も部活あるでしょ?」 煉が教科書をカバンに入れてる時、里奈がそう聞いてきた。 「うんあるけど……どうして?」 「今日帰りに買い物寄りたいの。付き合ってもらってもいい?」 食パンが切れていたのを思い出し、買い物に行く予定だった煉に断る理由はなくすぐに承諾する。 「じゃああたし、部活終わったらいつもの校門のとこに待ってるね?」 「うん分かった。じゃあ部活頑張ってね。くれぐれも相手を怪我させないように」 「ハハ、分かってる。じゃあね」 そう行って教室を出て行く里奈。 余談だが、里奈に護身術にと彼女の両親が習わせた空手が思いのほかハマり、里奈は今では全国大会で三位を取る程の実力者。 煉も臆病な性格を直す為に、中学生のころ里奈に進められた剣道部に所属し日々練習をしている。 努力が実を結んだのか、今では県大会で優勝という成績を残している。 ちなみに泰陽は帰宅部で、既にお帰りだ。
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