◆一緒に◆

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「よぉ、孝地。一体どうしたんだ?」 青年は起き上がるとそう言った。 金髪で爽やかな感じがある青年だった。 「俺に武器猫を貸して欲しいんだ! 飛び切り強い武器をな」 「?……カヅチは?」 「みっともねぇことなんだが、カヅチはセイバーナイトにやられた。操られてもいいから、武器猫をもう一匹くれ!」 「とりあえず座れよ」 青年は孝地に手招きをし、青年の向かい側のソファーに孝地は座る。 「武器猫も無限にいる訳じゃあないんだよ。いい機会だ、そのまま高校生に戻れよ」 青年の言葉に孝地はキレて、ソファーの目の前にあるテーブルをバン!と叩く。 「ふざけるな! 今すぐ必要なんだよ! あいつらをぶち殺してやんねぇと気が治まらねぇ!」 「……とりあえず隊長うんぬんの前に俺は年上だぞ? 口の利き方には気をつけろよ」 「んなの関係ねぇ! さっさと武器……!?」 孝地の胸にはいつの間にか矢が一本貫通していた。 孝地は矢を押さえ苦しみだし吐血する。 「ごほっ!?……ハァ……ハァ……てめぇ……何の……つもりだ!」
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