◆太陽と月◆

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その後、煉は真面目に授業を聞いて過ごし(泰陽はずっと寝て過ごしていたが)。 現在放課後。 帰りのHRが終わると泰陽が煉の所に来た。 「早速、里奈ちゃん家行こうぜ!」 「うん、でも泰陽、先生に呼ばれてなかった?」 煉がそう言うと泰陽は忘れていたらしく、面倒臭そうな顔になる。 「あー、忘れてた。今から行って来るから校門で待っててくんね?」 「うん、わかった」 そして泰陽は職員室に向かって行った。 煉は教室から出て下駄箱で靴を履き変えると校門に向かった。 校門で待つこと、5分。 校門に寄っ掛かり携帯をいじりながら煉は待っていた。 すると、泰陽が走りながら、こっちに向かってきた。 「ハァ! ハァ!……わりぃ……待たせちまったな」 「いや、全然待ってないよ」 「そうか? じゃあ早く里奈ちゃん家行こうぜ! 俺行ったことねぇんだよ」 「そうだっけ? でも確かに高校入学してまだ3ヶ月しか経ってないもんね」 煉と泰陽は入学当時の話しをしながら歩き出した。
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