◆太陽と月◆

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コンコン! 煉はドアをノックし、 「里奈入るよ?」 一声かけるとドアの向こうから、里奈の返事が返ってくる。 「いいよー!」 煉と泰陽はドアを開け部屋に入った。 そこは机の上や棚、ベッドの上などにもぬいぐるみ等が沢山置いてあり、実に女の子らしい部屋だ。 そして里奈はベッドに座っていた。 泰陽は部屋を見回し、何故か興奮している。 「ここが里奈ちゃんの部屋かー!」 「あれ? 泰陽来てたの?」 「遅っ!?」 泰陽は里奈にツッコんだ。 「里奈、筋肉つ……風邪大丈夫?」 煉は言いかけたが、泰陽には風邪だと言ってあるので言い直したのだ。 「うん、大分良くなった。でも流石にキツかったね」 「そんなにキツい風邪だったのか!? 里奈ちゃんに風邪移した奴はぶち殺だな!」 「いや、風邪がキツいんじゃなくて……もういいや」 里奈は風邪がキツい事にしておいた。 「もう動けるの?」 煉は里奈に聞いた。 「うん、何とか。明日の朝には全快かな?」 「そっか、よかったよ」 煉はとりあえず安心した。 泰陽はまだ部屋を見回していた。
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