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コンコン!
煉はドアをノックし、
「里奈入るよ?」
一声かけるとドアの向こうから、里奈の返事が返ってくる。
「いいよー!」
煉と泰陽はドアを開け部屋に入った。
そこは机の上や棚、ベッドの上などにもぬいぐるみ等が沢山置いてあり、実に女の子らしい部屋だ。
そして里奈はベッドに座っていた。
泰陽は部屋を見回し、何故か興奮している。
「ここが里奈ちゃんの部屋かー!」
「あれ? 泰陽来てたの?」
「遅っ!?」
泰陽は里奈にツッコんだ。
「里奈、筋肉つ……風邪大丈夫?」
煉は言いかけたが、泰陽には風邪だと言ってあるので言い直したのだ。
「うん、大分良くなった。でも流石にキツかったね」
「そんなにキツい風邪だったのか!? 里奈ちゃんに風邪移した奴はぶち殺だな!」
「いや、風邪がキツいんじゃなくて……もういいや」
里奈は風邪がキツい事にしておいた。
「もう動けるの?」
煉は里奈に聞いた。
「うん、何とか。明日の朝には全快かな?」
「そっか、よかったよ」
煉はとりあえず安心した。
泰陽はまだ部屋を見回していた。
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