◆太陽と月◆

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「里奈は菊からどこまで聞いたの?」 「えーっとね、ダークナイトが世界征服とか、ヒールリングについて……かな」 「そっか……昨日桐宇から聞いた情報だと、ダークナイトにはやっぱりリーダーがいるみたい。猫にも人間にも」 「じゃあリーダーぶっ飛ばせばいいのかな?」 里奈は拳を突き立て、敵を殴るような仕種をしながら言った。 「う~ん、そうなんだけど、そのリーダーが7つの隊を作ったんだって。それでその隊をまとめる7人の隊長が強いらしいんだ。まずそれらを倒さないとリーダーには会えないと思う」 「隊長か……道のりは長いね……でも二人で力合わせれば何とかなるでしょ」 里奈は満面の笑顔で言った。 しかし里奈の言葉に菊は不満を持っているようだ。 「私や、沙助君もいます。二人と二匹で力を合わせるんです」 「そうだったね。ごめんごめん」 「とりあえず今日は夜に外出するのはよそう。昨日のでちょっと疲れてるし、里奈がその状態だからね」 昨日の戦いで煉も疲れていて、里奈が動けない為、そういう結論に至った。 それに二人で一緒に戦うという里奈との約束も考えた上だった。
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