◆太陽と月◆

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「ちょっと早くない?」 里奈はダークナイトや武器猫について、もう少し煉に聞きたかったようだ。 「早いでしょ。レシートもあるぜ?」 そう言って、泰陽はレシートを里奈に渡した。 里奈はそれを受け取り、よく見てみると、隣町のスーパーの名前が確かに書かれている。 「す、すごい……ちょっと見直したかも……」 「え!? 惚れ直した!?」 「ちがいます! もう泰陽は黙ってろ!」 里奈は泰陽の鳩尾に拳を叩き込み、気絶させた。 「里奈、それはひどいよ。せっかく買ってきてくれたのに」 煉はそう言ったが、 「ひどくない! 今さっき気付いたんだけど、ファンタ頼んだのに、リポビタンA買ってきてるんだよ!?」 「え?」 煉は泰陽が持っているビニール袋を取り、中を見たらリポビタンAが3本入っていた。 「3人分あるし……」 「どうやったら間違えんのよ」 二人は呆れていた。 そして泰陽が起きるまで、学校の話や、明日の事を話して楽しんだ。
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