◆太陽と月◆

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「またね里奈」 「じゃあね里奈ちゃん!」 「うん、お見舞いありがとね」 泰陽が起きる頃には、外が暗くなっていたので、煉と泰陽は帰る事にした。 そして帰りに里奈が見送ってくれたのだ。 「泰陽もじゃあね」 「おう! じゃあな!」 煉は家が隣なので泰陽は一人で家に帰って行った。 煉の自宅…… 玄関のドアを開け、いつものように靴を脱ぐ。 「ただいまー……あれ?」 沙助がいなかった。 (まだ帰ってないのか……) 煉はとりあえず私服に着替えることにした。 着替え終わると、冷蔵庫の中身をチェックし、夕飯の献立を考え始める。 (材料的に今日はカレーかな……下ごしらえしといたらお風呂入ろ) 必要な食材を取り出し、野菜を切り始めた。 すると、後ろから、 「今日のご飯は何かな?」 煉は包丁を持っていた手を止め、後ろを見ると沙助がいた。 「おかえり、今日はカレーだよ」 「かれー? よくわからんが食べてみたいな」 「猫がカレーって……変」
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