◆太陽と月◆

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翌日の朝。 最近は晴れが続いている。 煉は珍しく早起きし、学校に行く支度を終え、朝食を作っていた。 そして沙助は煉の携帯でテトリスをやっている。 「うおー! うおー! ぬおー!! 長い棒が来ねぇ!!」 「うるさい! 静かに遊んでよ。それにテトリスやり過ぎないでね! 電池無くなっちゃうから」 「分かってる、分かってる。って、うがあー! ゲームオーバーだ!! 煉が話しかけるからだ! もう!」 携帯を床に叩きつけて、煉を睨みながら沙助は言った。 「ミルク抜きだな……」 煉がぼそっと呟くと、 「マジすいません」 沙助はすぐに謝った。 朝食を食べ終えた頃には、学校へ行く時間だった。 玄関で靴を履くと、 「煉、今日もセイバーナイトを探してくる」 「うん、分かった。昨日は見つかったの?」 「いや、セイバーナイトの情報はなかった。だから、今日はちょっと遠くまで行って来る」 「あんまり遠くは行かないでよ。ダークナイトに襲われた時、武器が無いとキツイから」 「大丈夫だ。学校が終わる前には煉の近くにいるようにする」 「うん、お願いね」 二人で確認するとドアを開けて家を出た。
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