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煉と沙助が家を出ると、家の前には里奈と菊がいた。
「おはよ!」
「おはようございます」
「おはよう、里奈、菊」
それぞれ挨拶を済ますと、煉と里奈は学校に、沙助と菊は仲間探しに出掛けた。
登校中……
煉と里奈は並んで歩いていた。
東丘高校の生徒の大半は煉と里奈の事を知っていて(大会等で好成績だから)、二人が幼なじみということも分かっているから、並んで歩いても誤解されることはまずない。
「今日は授業公開日だねー」
「うん。里奈のお母さんとお父さんは来るの?」
「まっさかー。高校生になってまで、親が学校に来るとか恥ずかしいもん」
「だよね。僕は恥ずかしい以前の問題だからなぁ」
「親が仕事で海外かぁー。私も海外行ってみたいな」
その後、二人は色々な事を話しながら、学校に向かった。
二人は校門を通り、学校に着いた。
教室に入り、席にカバンを置くと、煉があることに気付く。
「泰陽来てないね」
教室を見渡し、泰陽の机にかばんが置いてないのを見て煉は言った。
「ホントだ。あいつ、何気に学校来るの早いのに」
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