◆太陽と月◆

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二人が学校に着いて5分後に予鈴の鐘が鳴った。 そして、担任の先生がスーツ姿でやって来た。 恐らく、保護者達が来るからだろう。 「おはよう。今日は後ろのドア開けとけよ。保護者さんとか、学校のお偉いさんが来るからな。んで部活は無し。そんじゃあ、めんどいけど出席確認始めるぞ」 先生は生徒の名前を呼び始めた。 「小林ー」 「はい」 「空井ー……ん? 空井ー?……誰か空井知ってるかー? 斎藤とか仲よかったろ」 担任に言われた煉だったが、煉にも来てない理由がわからなかった。 それに泰陽は一度も休んだことが無いため、尚更不思議に思った。 「僕は何も聞いてないですけど……」 「そうか……遅刻もしたこと無いしな……とりあえず後で空井に電話してみるか」 先生がそう言った瞬間。 スダァーー!! 泰陽がスライディングをしながら、勢いよく教室に入って来た 「おっしゃ!! ぎりぎりセーフ!!」 「普通にアウトだ、馬鹿野郎」 先生は出席簿に遅刻のチェックをしながら言った。 「マジかよ!? 初めて遅刻しちまったー!!」 泰陽の落胆した姿を見て、教室は笑いに包まれる。
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