◆太陽と月◆

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そして泰陽のお父さんが、とんでもない事を口走る。 「ハッハッハ! じゃあ答えられなかったら、今日はメシ抜きだな」 (息子にプレッシャー与えるために来たのかてめぇ!!) 泰陽のお父さんの発言で教室はまたしても笑いに包まれた。 「よし!! 分かった!……答えは3だ!!」 「ブッブー!! 残念! 答えは2でした」 先生は泰陽をからかう感じで言った。 「うがあぁーー! 最悪だーー!」 泰陽は机をバン! と叩いて悔しがっている。 教室にいる皆は、そんな泰陽の事を見て笑っていた。 華月も笑ってはいたが、目は笑っていなかった。 昼休み…… あのあと、泰陽の両親と華月は帰って行った。 そしていつも通り3人は屋上で弁当を食べている。 「泰陽にお兄さんっていたんだね」 煉は一旦箸を置き、お茶のペットボトルのキャップを開けながら聞いた。 「いつもは仕事で忙しくてなかなかこっちに来れないんだよ。今回も用事があって帰って来たんだ」 「ふぅん……てか泰陽に似てないよね。全然カッコイイし」 泰陽の顔と華月の顔を思い浮かべ、比較しながら里奈は言った。
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