◆太陽と月◆

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3人は下駄箱に向かった。 煉は下駄箱を開け、靴を取ると、靴の中に紙が入ってるのに気付いた。 (何だろ……) 煉は紙を広げ、内容を見た瞬間、驚愕する。 (夜でもないのに……) 《    森羅公園にて待つ。       byダークナイト  》 「里奈! ちょっと来て!」 煉は里奈を呼んで、紙を渡した。 「何コレ、どういうこと?……」 里奈も驚いていたが、その時…… 「おい、早く帰ろうぜ?」 泰陽が待ちくたびれたように言った。 「ゴメン、泰陽! 今日用事思い出した!」 煉はそう言って、学校の玄関を駆け抜けるように、走り出した。 「私も!」 里奈も続くように、煉の後を追う。 「ちょっ!! 待てよ!!」 泰陽は煉達の行動に疑問を浮かべながらも、少し遅れて煉達の後を追い始めた。 「里奈! 後ろ泰陽来てる!?」 「ううん! 来てないよ!」 煉はそれを聞いて、少し小走りにした。事情を知らない泰陽を巻き込みたくないのだ。 「このまま公園に行こう」 煉と里奈は公園に向かった。 二人が向かっている森羅公園は文字通り、森に囲まれた場所で、虫が多かったり、ゴミが捨ててあったりするためあまり人が来ない場所だった。 そのため、戦う場所としてはかなり相応しかった。
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