10773人が本棚に入れています
本棚に追加
猫は華月の肩に乗っかった。
「改めて自己紹介するか。俺は空井華月。芹(セリ)隊を率いる隊長だ。そんでもって、この猫は《弓晴(キュウセイ)》だ。よろしくな」
「隊長……!?」
煉は隊長という言葉に驚き、なお警戒心を強める。
(桐宇ですら、ぎりぎりだったのに、いきなり隊長か)
「そう構えるなよ。ただの様子見だ。なんならお前らの質問でも答えようか?」
華月は微笑しながら言った。
それを聞いた里奈は……
「どうするの? 煉」
「聞きたい事はたくさんある。答えてくれるなら質問して、情報を少しでも集めよう」
煉はそう言って華月の方を向いた。
「まず、なんで僕がセイバーナイトだと分かった?」
「弓晴が教えてくれたからだな。臭いで分かるらしいんだよ。ダークかセイバーか、だろ?」
華月は肩に乗っている弓晴に聞いた。
「あまり、奴らの情報になるようなことは言うな」
弓晴は華月の行動に不満を持ってるようだ。
「いいじゃんか別に。何を知ろうと、俺らの計画に支障は無いさ」
最初のコメントを投稿しよう!