◆太陽と月◆

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猫は華月の肩に乗っかった。 「改めて自己紹介するか。俺は空井華月。芹(セリ)隊を率いる隊長だ。そんでもって、この猫は《弓晴(キュウセイ)》だ。よろしくな」 「隊長……!?」 煉は隊長という言葉に驚き、なお警戒心を強める。 (桐宇ですら、ぎりぎりだったのに、いきなり隊長か) 「そう構えるなよ。ただの様子見だ。なんならお前らの質問でも答えようか?」 華月は微笑しながら言った。 それを聞いた里奈は…… 「どうするの? 煉」 「聞きたい事はたくさんある。答えてくれるなら質問して、情報を少しでも集めよう」 煉はそう言って華月の方を向いた。 「まず、なんで僕がセイバーナイトだと分かった?」 「弓晴が教えてくれたからだな。臭いで分かるらしいんだよ。ダークかセイバーか、だろ?」 華月は肩に乗っている弓晴に聞いた。 「あまり、奴らの情報になるようなことは言うな」 弓晴は華月の行動に不満を持ってるようだ。 「いいじゃんか別に。何を知ろうと、俺らの計画に支障は無いさ」
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