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マガジンをセットし終え、泰陽は華月を見据える。
「兄貴がこれ以上悪い事しねぇように改心させてやる!」
「やってみろよ」
お前には無理だとでも言いたげな表情で華月は言った。
華月の挑発にイラっときた泰陽は華月に向かって走りながら、ニ発発砲した。
華月は体を横にして、銃弾をかわし、間髪入れずに矢を放った。
「くそ!」
顔面に向かってきた矢を、泰陽は一旦しゃがんで避ける。
「煉、助けなくていいの?」
里奈は煉に聞いたが……
「相手は弓だよ、悔しいけど、泰陽みたいな遠距離から攻撃出来る人が妥当だよ」
「私達は近付けないもんね……」
「うん、それにこの戦いは邪魔しちゃいけないような気がする」
煉達は遠くから見守る事しか出来なかった。
「うおぉぉぉ!」
十分に接近した泰陽は華月の横っ腹に蹴りをしようとしたが……
「ハハハ、甘いな」
華月は泰陽の足を掴み、思っ切り投げ飛ばした。
泰陽はなんとか受け身をとり、二丁拳銃を構える。
(やっぱ兄貴は強いな……)
「たいしたことないな。俺を止めるんじゃなかったのか?」
「言われなくともそのつもりだ!」
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