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「里奈！ 泰陽を見てて！ 僕はあいつをやる！」
「うん、分かった！」
煉は華月の方を見て、刀を構える。
里奈は泰陽の元へ、走って行った。
「僕が相手だ！」
「今度はお前か」
華月は弓を構える。
煉は地面を蹴り華月に接近する。
「さっきと同じパターンだな」
華月は突っ込んでくる煉を見ながらそう呟いた。
（まずは弓を猫に戻さないと！）
煉は刀を横に振るった。
しかし華月はそれを後ろに跳んでやり過ごす。
煉は更に追撃していくが、避けられるか、弓で受け流されるかで、なかなか決定打にはならない。
その時、華月が煉の攻撃を避けながら、弓を煉の顔に向けて構えた。
（矢が来る!!）
煉は咄嗟にしゃがんだが、しゃがんだ時には目の前に華月の蹴りが迫っていた。
（弓はフェイク!?）
蹴りが来る瞬間、煉は刀でガードしたが衝撃で少し吹っ飛ばされてしまう。
「ハァ……ハァ……！」
「はっきり言うが、お前は泰陽より弱いよ」
華月は煉を見据えながらそう言った。
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