大好きだよ。ただ傍に居させて

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  私が物心付いた時にはもう傍に居てくれて、何かとお世話をしてくれたご主人様。   普段は真面目かつ冷静にお仕事をこなしてはいますが、休日になると見かけによらずアウトドアなご主人様は私を郊外の見渡す限り芝生が生えている草原に連れていってキャッチボールをします。   その時のご主人様は本当に無邪気でこれでも大人ですか?ってくらい夢中になってしまいます。   物凄く夢中になってるんでしょうけど、数投に一球私を相手に本気の球を投げるのは勘弁して頂きたいです。 キャッチする時、本当に痛いので……   後、『調教(?)』って言うんでしょうか。ご主人様はそう言っています。ご主人様は私が失敗したり、ご主人様の言う事を効かないと暗い部屋に何時間も閉じ込めるんです。   暗いのは苦手なのに~…… だから夜はご主人様といつも一緒にいるのに。ご主人様は私が暗いのが苦手なことに気付いてないと思うのでわざわざ自分から暴露はしませんけど。   でもでも、ご主人様は決して悪い人じゃないんですよ。去年の私の誕生日には可愛い鈴の付いた赤い首輪をプレゼントしてくれました。凄く嬉しかった。   その時は嬉しさの余りご主人様に抱き付いて、そのまま押し倒しちゃいました。   ご主人様は少し困った様な顔をしましたが、私をそっと抱き締めて頭を撫でてくれました。   私は優しくて、それでいて子供っぽいご主人様が大好きです。この思いがご主人様に通じればどんなに良いことか……
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