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「中間考査の時もこの人1位だったわよね? 多分当て字じゃないかしら」
千秋は何かを決意した。
負けたら次は勝つ!
――それが千秋のモットーだ。
「菜摘、昼休みにこの人に会いに行こう!」
今は高校一年の一学期の後半だ。
入学してあまり経っていないので、他のクラスとは交流や面識があまりない。
中間考査で負けた時は、落ち込み過ぎて会いに行けなかった。
疲労で倒れるぐらいテスト勉強したのに、負けたからだ。
* * *
二人は自身のクラスであるB組に行き、席に着いた。
かなりの進学校なので、皆それなりに集中して授業を受けている。
千秋も普段は先生の事を直視して、誰よりも真剣に授業を受けているが、今日は少し抜けている。
さっきから、朝比奈火が頭の中をグルグル廻っている。
(朝比奈ひ、か。名前的には、かなりの努力家で熱血なんだけど)
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