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『――――らしいのよ』
『へぇー、そうなんだ~』
千秋は前の席の女友達二人が、朝比奈の事を話しているのを聴き、千秋は思わず声を掛けた。
「ねぇ! 今朝比奈って言ったよね!?」
「うん。なになに!? ちあき興味あるの?」
二人が、萌の目を光らせて千秋を見た。
恐らく誤解をしているのだろうが、そんな事より今は朝比奈の情報が欲しかった。
「まあね? 教えてくれる?」
「私達も噂しか知らないんだけど、かっこいいらしいのよ!」
取り敢えず、その言葉を疑った。
熱血君なら牛乳ビンの底みたいな眼鏡をして、突き抜けるくらいの眉毛をしていると、予想をしていたからだ。
そんな奴が、今で言う格好いいなのかという勘違いをしていた。
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