ねーちゃん

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「しゅうー!おはよー!!」 「……うるさい」 「うるさくないよー!ほら、さっさと起きる!」 朝っぱらからハイテンションで俺の部屋に入ってきて、ハイテンションで俺の布団をひっぺがす。 この人は俺の姉、美雪。 3つ上の大学生だ。 「朝ごはん冷めちゃうよー」 「ねーちゃんのメシまずいから、冷めても冷めてなくても変わんない」 「失礼だなぁ!今日うまくいったんだから!」 「どーだか?」 ねーちゃんは小さく口を尖らせて、ベッドの上の俺にクッションを投げ付ける。 「そんなこと言ってると、修が食べる前に片付けちゃうよ!」 「はいはい。着替えるから出てって」 渋々部屋を出ていき、ドアを閉める前に、 早く来ないと遅刻しちゃうんだからね! っと言い残していった。
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