ねーちゃん

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「……――だから、こっちからいかないんじゃ、始まるもんも始まらん!…なっ?修!」 長い…… ほぼ全て聞き流してるところで急にふられても困る。 頷いときゃいいか。 「ん、そーだな」 「分かってくれるかぁ!!さすが俺の親友だな!!」 力強く右腕で肩を抱かれる。 いい奴なんだけど、なんつーか、暑苦しい。 「なんだその仏頂面!そんなに嬉しいか!」 「はぁ…、ほんとお前は幸せもんだなぁ…」 「おう!俺はいい友を持った!」 付き合い長いと、順応できちまうもんだなぁと自分で自分に感心する。 この暑苦しさを受け流す技術は多分エリート級だ。 「はぁー…」 ため息だけは、不可抗力ででちまうんだけど。
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