ねーちゃん

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「お、修携帯鳴ってる」 「勝手に見んなよ…」 賢太が俺の鞄から携帯を取り出し、普通に見る。 やましいもんなんかないから別にいんだけどさ。 「美雪さんじゃん!顔真っ赤だぞ」 「はっ?」 携帯を素早く奪い返す。 メールだ。 『楽しいよー!しゅーはご飯ちゃんと食べたー?』という文面で、添付ファイルにはすっかり出来上がったねーちゃんと沢山の男女が写っていた。 すっげー大人数。 テーブルには溢れんばかりに酒やら料理やらが並べられていた。 楽しそうなのはいいんだが、ねーちゃん絶対調子乗せられて、失敗する気がする。 「心配?」 「別に心配じゃねーよ!」 即答した俺に、2人は爆笑する。
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