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登校するためにいつもの道を通る。
?「おーい、慎一!」
しばらく歩いて後もう少しの所で誰かが遠くで呼び止める。
「またお前か、聡」
慎一がうんざりした表情で言う。
慎一を呼び止めた男、唐沢聡(からさわさとる)は慎一に追い付くために走る。聡が慎一に追い付くと慎一が口を開いた。
「お前と登校すると必ず遅刻寸前になる。だから帰れ」
「そんなこと言うなよ。俺と慎一の仲じゃん。それに帰ったら確実に遅刻するし。」
「いつそんな関係になった。それにお前が遅刻しようが関係無い。」
「小学校の時からいつも一緒にいるんだぞ。親友じゃないか、嫌よ嫌よも好きのうちって言うし。」
「気持ちの悪いこと言うな、それにただの腐れ縁だ。」
いつもそんなこと言いながら歩いているとチャイムが鳴り2人は自分達の教室である2-Cに走って向かう。
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