隻眼の少年

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「とりあえず、働けるとこは?」             マズい!!非常にマズい!! 日本に来て早々一文無しはキツい。 つか、俺主人公だろ!!メインキャラだろ!! せめて、バイト募集中のチラシくらいは飛んでくるだろ!!             「…っぷ」             俺の顔を風で飛ばされた何かが覆っている。 ふっ、やっぱりメインキャラの扱いは違うな。             「さて、どんな……」             『○ィダーのプロテインスティック』             ビリッビリッビリリ!!             髪よ…。 あっ、間違った。 神よ…俺をそんなにダメにしたいのか。             「うぅ~、初日は一文無しで終了か……」             全く、恨むぜ?神様…。 俺は左に視線を送る。 そこにあったのは… 執事喫茶。             ……。 何だよコレ、執事なめてんのか? しかし、ここでバイトをすれば飯は食える……背に腹はかえられないな。 俺は執事喫茶なる場所に足を踏み入れた。
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