隻眼のバイト執事さん

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まぁさっきのが1時間前の話だ。 今は面接合格して、店のバイトとして頑張ってるよ。             「おーい、クロード!指名入ったぞ?」             「指名って…どこにそんなホステス気分の客が居るんですか?」             言わせてもらうが、ここは喫茶店だ。             「いゃ、俺がオーダー行ったら、『ここ一番の執事を呼んで来い!!』って」             「先輩…ここ一番って言っても、俺さっき入ったばかりですよ…?」             そう、俺は1時間前に入った元マジ執事のバイトさんだ。             「確かにそうだけど、お前がエースなのは皆、納得してるだろ。それに元マジ執事なんだろ?」             あれ?俺が元マジ執事だったのはオーナーだけ知っている筈。 オーナーの奴喋ったな? 後で地獄を見せてやるか。             「はぁー…分かりました、行ってきます」             俺は先輩執事に軽いお辞儀をしてから、指名した客が居る席に向かった。             「お待たせしました、お嬢さま」             俺を指名していたのは意外な人だった。 俺と同じ年くらいの女の子……オバサンかと思っていた俺は少しびっくりしていた。             「うむ、お前がCOCO一番の執事か」             某カレー店の名前的な感じで呼ぶの止めて下さい。            
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