隻眼のバイト執事さん

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「えぇまぁ言われてますね」             俺は自らは肯定しない。 したら、その時点でバカ共(ナルシスト)と何ら変わりないからな。             「そうか………お前、執事の経験があるな?」             な!?初対面の女が何故その事を?             「…失礼ながら、お嬢さま…言っている意味が分からないのですが」             「お前、名前は?」             えっ、虫ですか?無視ですか?ねぇ…。             「クロード・鷺川です」             「やはり!お前がクロードか!」             あぁ…店内じゃ騒がないでくれ、お嬢さん。             「ルニから聞いておるぞ。 腕利きの執事が居るって」             ルニ…お坊ちゃま!?             「あの…何故ルニお坊ちゃまの名前を?」             「ん?何故って聞かれてもな…ルニのお姉さんだからかな?」             「えぇ!?」             しまった!…店内なのに大声を……。 しかし、ルニお坊ちゃまに姉!?聞いたことがないぞ…。             「まぁお姉さんと言ってもそんな感じに接していただけだがな」             窓の外を見ながら、お嬢さんは口にする。             ん?待てよ?ルニお坊ちゃまを知っているってことは…。
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