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『ねぇ、何か面白いこととかないのぉ~さぁ~く~やぁ~?』
すっかり見た目通りの口調になったレミリアは咲夜にとって至福の時を与える。
カリスマブレイクした彼女を見るのが最近の咲夜の楽しみなのだ。
霊夢や魔理沙が来るまでは紅魔館の主としての威厳、プライドを尊重していた彼女なのだが多くの出会いが彼女を変えてしまったらしい。
妹様の件も絡んではいると思うのだが、そのことは館の全員が触れるのを恐れているので咲夜自身も聞くのを億劫になってしまっていた。
何より今のままがとても愛くるしいのでどうでも良いというのが本心なのだが。
『ねぇったら聞いてるのぉ~?』
ハッ!、と我に返った咲夜は顔がにやけて鼻血が出ていないか両手で確認し慌ててレミリアに話を合わせた。
『そっ、そうですね~………前に計画をしていらしたロケットの内装や進行度合いをパチュリー様とお話になられてはどうでしょう?』
言った瞬間に咲夜は心の中でしまった!と叫んだ。
なにせ月へ行くのは前々からレミリアが計画していた重大事項なのだ。
どうしょう!カリスマが戻ってしまう!!
心の中で慌てふためく咲夜をよそ目にレミリアは既にカリスマを取り戻していた。
『フフフッ…そうね………そろそろ計画を進めなくちゃ………。』
咲夜の至福の時間は自らの一言で終わってしまった。
心の中では泣きながらもレミリアに問いかける。
『では、大図書館の方へ?』
『そうしましょ。パチェに会わなくちゃ全てが始まらないわ』
《大図書館へと移動するレミリアと咲夜》
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