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美鈴は頭にナイフが刺さったままガバッと起き上がった。
頭部のナイフを抑えながら呻き呟く。
『いたたぁ…咲夜さんたら手加減なしだもんなぁ………。
あれ?パチュリーさんに魔理沙?』
二人を確認した美鈴は素っ頓狂な声を上げた。
美鈴を見下ろしながら魔理沙は声をかける。
『よっ、元気か?ぶっ倒れてたんで起こしてやったぜ』
満面の笑みを浮かべながら美鈴に親指をたてる。
それを見ていたパチュリーは溜め息混じりに突っ込みをいれた。
『よっ、じゃないでしょ。ショック療法にも限度があるわι』
よく見ると美鈴の服は所々ボロボロになっていて身体のあちこちに弾幕やナイフでついた傷や痣があった。
ナイフを抜き捨て起き上がった美鈴は身体がきちんと動く事を確認して拳を構える。
『ところで、魔理沙は何かようですか?通るというのなら腕ずくで追い返しますよ』
そう言いながら全身の気を両拳に集める。
威嚇だと思ってくれれば良いのだが魔理沙や霊夢は無視してくる種なので余り期待はしていない。
『さぁ、どうするかなパチェ?』
《魔理沙はパチュリーに聞いた》
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