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聖奈「はあ……」
今、深々と溜め息をつきつつ光ちゃんと私は○×病院の前でみんなが来るのを待っている…
光「聖奈…ごめんね…」
聖奈「え…?」
光「私もちょっと恐いんだ… だから聖奈はもっと恐いよね…」
聖奈「光ちゃん…気にしないで!私…気持ち分かるし…」
光「聖奈ありがとう…」
そんなこと言われたら…困っちゃうよ…光ちゃん…
数分後、部長、入江先輩、結城先輩が一緒にきた。
片桐「来るのはやいじゃん!そんなに楽しみだったか?笑」
入江「今年の部員は意欲あるなあ~!いいことだ(笑)」
結城「……嫌な予感がする…。」
片桐「おいおい…不吉なこというなよ!これから入るんだぜ?俺たちさ…」
まんざらじゃなさそうな片桐さん…
廃墟を目の前にして…
みんな恐いに決まってる…
入口にかかげられてる゙立入り禁止゛の立て札…
はえっ放しの雑草…
割れたガラス…
どこまでも深い闇…
今引き返せば…
何も起きないはず…。
でも、私達は…重苦しい扉に手を掛けた…
入江「入るぞ…」
ギイイィィ…
辺りに不吉な音が鳴り響いた…
光「…なんか別の空間にいるみたい…」
聖奈「…うん。」
明かりは懐中電灯のみ…
私達以外…誰も…いない。
はず…。
コツ… コツ…
結城「…あ…足音…」
片桐「馬鹿な…俺たちしかここには…」
コツ…コツ…コツ…
音はどんどん大きくなる…
入江「…まじかよ…」
結城「出た方がいいよ!…だから…だから言ったんだよ…」
私達は引き返して入口のドアに手を掛ける…
ガチャ…
ガチャ…
扉は…開かなかった。
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