灯火

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「もう死ぬのかなぁ…生きててもしょうがないかぁ…」 彼自身もう生きる気力が無かった。 いつの間にかに独り言を言っていた。 「そんな事言わないでよ」 … 誰だ? 見知らぬ女性が、目の前にいた。 十代前半だろうか? 見た目は小学生か中学生かわからない。 「生きててもしょうがないだろ…どうせやりたいこともやれないから…」 正直、話をするのも辛い。 「生きないとダメだよ。世界には、生きたくても生きられない人だって、たくさんいるんだから。一生懸命生きないといけないよ。」 「そんな事言ったって、どうしろと言うんだよ。」 … 「死ぬのは怖くないの?」 「怖いさ…でも貧弱なせいで何も出来ない…僕には夢も希望も無いんだよ…」 自然と涙が零れ落ちた。 運動も出来ない、学校にも行けない、こんな自分が嫌だった。 「アナタは頑張れば、生きられるのチャンと食事を取って体調に気をつけるときっと良くなるわ。」 彼女は微笑みを見せた。
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