笑顔の陰

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イエスの詩…… 『これは?』 千鶴が聞いた。 『これはキリストとは関係ない…否定しないでイエスと受け入れなさいって意味の………まぁ…信仰宗教みたいな処ね!』 千鶴は驚いた……宗教なら自分達を宗教団体とは言わない…しかしこの女性は自ら信仰宗教と言っている……千鶴は興味を覚えた。 『話し……聞いてみない?つまんなかったら…入らなければいいし。』 千鶴は延子に耳打ちすると、延子も頷いた。 マンションの一室に二人は案内された……室内には数名の男女が愛想よく話し掛けてきた。 『これは…何をする団体なんですか?』 『イエスの詩はね……毎日活動するの…毎日会合をしてその日あった事を全てぶちまけるのよ…良い事も…悪い事も……そこにある部屋で……』 『それだけ?』 千鶴は拍子抜けした…しかし女性はなおも話した。 『単純な事だけど…効果は絶大なね………皆さん顔が生き生きしてきたわ。』 確かにそこにいる男女は…何か癒される存在だった。
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