1509人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
ネズミは暴れていたが…動かなくなると顔から赤い火膨れを起し…それが破裂すると血が滴り始めた…
学は背を向けて立ち去った…それは…あの少年が行く行く人間すらも殺す殺人鬼になりかねない…不気味さを持っていたからだ…
学は家に付くと布団を被り息を殺した……
『何で…何であんな酷い事が出来るんだよ…』
ガタガタ……
辺りは夕暮れになっていた……
ピンポーン・・・
家のチャイムが鳴った…
この時間だとまだ母親は帰って来てない…
学は二階の窓を開け玄関を見た……
黒いコートを着たサングラスを掛けツバの大きな帽子を被った女性が立っていた…
学は玄関を開けた…
『ちょっと聞きたいんだけど……この子知ってる?』
女性はいきなり写真を見せ付けた!
アイツだ…!
とっさに学はあの少年だと判り……何か事件を起こしたと察した………ここで知ってると言えば…後で殺される……
『知りません……』
学は嘘を付いた。
最初のコメントを投稿しよう!