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『加藤さん……僕には…無理ですよ…』
秀作は下を向くと優しく笑って言った…
『失礼しました……こんな突拍子ない事をいきなり言って……当たり前ですね…』
『すみません……』
『いいんですよ……親父の戯言に付き合ってもらって…ありがとうございました。』
辰義は満子と屋敷を出た…
『あの……た……辰義さん……』
辰義は満子を見た…
『あっ…馴れ馴れしくて…ごめんなさい…』
辰義は笑った…
『いいですよ!吉河さん……いや……満子さん!』
満子の顔に笑みが溢れた。
『痛てて……飯でも食いませんか?旨い定食屋があるんですよ…』
『えっ!あっ……行きます…連れてって下さい!』
二人は歩き始めた…
あれから辰義は満子と付き合った……頻繁にデートを重ね…二人は幸せだった。
『あっ…辰義さん!こっち、こっちーっ!』
待ち合わせの場所で満子は笑顔で叫んだ…
『満子さん…恥ずかしいから…そんな手を振らなくても!』
『あっ…ごめんなさい…辰義さんに会えるのが、嬉しくて…』
舌を出す満子を辰義は心から可愛いと思った。
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