178人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、どうしてソープなんて仕事選んだのかしら?」
煙草に火をつけて千里を見る。
「お金が欲しいから!」
「この仕事じゃなきゃ駄目?」
「……だって、だって」
千里は困った顔をしてわたしからテーブルに視線を逸らす。
「自分のために、お金が必要なわけじゃないでしょう?」
わたしの発した言葉に、千里は驚き目を丸くする。
「見ればわかるわ」
「……どうして?」
「そういう瞳をしてるもの」
最初のコメントを投稿しよう!