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とりあえず、起こさない様に頭をどかすのは、かなり無理な話しだった。
なので、問答無用で体を起こすと…
「ゴン!」
と、鈍い音を出し夏歩の頭は床へダイブした…
さすがにまずったか?
と、思ったが…一向に起きる気配が無かった。
つか、いつもどうやって起きてんだって話しである。
しばらくすると、軽く後頭部をさすりながら、夏歩は目を覚ました。
どうやら、痛みはあるようだ…。
「お、早いな?」
「早いなっつうか、もう昼過ぎだから…」
夏歩、俺より先に寝たよな?
23時には寝てたはずだから、ゆうに15時間は寝てるぞ?
かくゆう俺もそれぐらい寝たんだが…
「寝すぎたね?お互い。」
と、声をかけると、まだ眠いのか、ボーッとしている夏歩。
寝る子は育つとの言うのは、嘘だった様だ。
現に俺も夏歩も、たいして身長が高い訳じゃないからだ…。
「泰平、言っとくが、ずっと寝てたのは、泰平だけだぞ。あたしは5時頃起きてから、ゴリモン君と10時までネトゲしてたんだ。」
つか、ゴリモン仕事中じゃねぇのかよ…
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