DJ KINOZMA誕生

3/3
53人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
噛みついたきのこを 痛さで、振り落としそうになったところを パンチョがキャッチした   「OZMA大丈夫?」 「ったくキングのやろう!キモイだなんて失礼だな!!」 「う…うそ、しゃべった…本当にオズマな訳?」 「だから、さっきからパンチョがそう言ってんだろ!!」     オズマの話しによると 昨日鍋をやって、妙な柄のきのこを 面白半分で食ったらしい そして気付けばきのこになっていたという   「ていうか!んな、いかにも怪しいきのこ食うなよ!!ばっかじゃねぇの?!」 「PANCHOも、食べたかった」 「おまっ!食べたかったじゃ無いだろ!!居たなら見てないで止めろよ!!」     だって美味しそうだったんだもん とブーたれるパンチョ キングはようやく状況が飲み込めてきた様子だ   「っつかさ!普通さ!漫画とかなら猫になったとか小さくなったとか、もっとかわいらしいモノになると思わねぇ?!」 頭を抱え込んで座るオズマ 「いいんじゃん?かわいらしいモノになってちやほやされるより、お前は少し反省した方がいい。自業自得なんだから」 「冷たいねー、キングくんは」 「で?そこのパンチョ。さっきから何書いてんだよ」 「デキタ!きのこ、オズマダカラKINOZMA!」 自慢気に“KINOZMA”と書いた紙を二人に見せるパンチョ 「キノズマって………いいねぇ、キモズマっぽくて」 ニヤリと笑いククと喉を鳴らして笑うキングに オズマは再び噛みついた 「いって!!何で俺に噛みつくんだよ!命名したのはパンチョだろ!!」 「お前の笑い方が気にくわないんだよ!後キモズマ発言!!」       その頃パンチョはKINOZMAと書いた紙を壁に張り付け 満足そうに目をキラキラさせて眺めていた  
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!