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噛みついたきのこを
痛さで、振り落としそうになったところを
パンチョがキャッチした
「OZMA大丈夫?」
「ったくキングのやろう!キモイだなんて失礼だな!!」
「う…うそ、しゃべった…本当にオズマな訳?」
「だから、さっきからパンチョがそう言ってんだろ!!」
オズマの話しによると
昨日鍋をやって、妙な柄のきのこを
面白半分で食ったらしい
そして気付けばきのこになっていたという
「ていうか!んな、いかにも怪しいきのこ食うなよ!!ばっかじゃねぇの?!」
「PANCHOも、食べたかった」
「おまっ!食べたかったじゃ無いだろ!!居たなら見てないで止めろよ!!」
だって美味しそうだったんだもん
とブーたれるパンチョ
キングはようやく状況が飲み込めてきた様子だ
「っつかさ!普通さ!漫画とかなら猫になったとか小さくなったとか、もっとかわいらしいモノになると思わねぇ?!」
頭を抱え込んで座るオズマ
「いいんじゃん?かわいらしいモノになってちやほやされるより、お前は少し反省した方がいい。自業自得なんだから」
「冷たいねー、キングくんは」
「で?そこのパンチョ。さっきから何書いてんだよ」
「デキタ!きのこ、オズマダカラKINOZMA!」
自慢気に“KINOZMA”と書いた紙を二人に見せるパンチョ
「キノズマって………いいねぇ、キモズマっぽくて」
ニヤリと笑いククと喉を鳴らして笑うキングに
オズマは再び噛みついた
「いって!!何で俺に噛みつくんだよ!命名したのはパンチョだろ!!」
「お前の笑い方が気にくわないんだよ!後キモズマ発言!!」
その頃パンチョはKINOZMAと書いた紙を壁に張り付け
満足そうに目をキラキラさせて眺めていた
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