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そうして居ながらも、私は落ちる事にした。
(※「落ちる」とは、ネットゲームを一旦中止し、PCの電源を落とす…事だと思う。)
ウゥゥウウィィイィ―――――――ン…
「え?」
リアルの私は、不思議に思う。落ちる行為が出来ないのだ。
つまりは、ログアウト。
「え…あれ?なんで?…あ、強制終了すれば…」
カチッ…カチッ…
パソコンの電源のスイッチを何度も押す。
画面が暗くなり電源が入っていない状態になる筈…
なのに。
画面は、月華…つまり“世界“に居る、もう一人の私が映っている。
『え…なんで?なんでよ…落ちれない』
パソコンは、消す事が出来ない。
原因は、無かった。
―どぅして…?―
一時的なモノだと、思う事にした。
まさか、これがリアルの私と“世界“に居る、もう一人の私とリコリスが関係しているとは、夢にも思っていなかった。
――此処からが、『月華』と『リコリス』の本当の物語が始まる‥‥‥―――
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