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ロコにとってのセレ。
セレにとってのロコ。
二人は、誰の目にも申し分ない、運命づけられた者同士といえる間柄だった。
………病いがセレの身に襲い掛かることさえなければ!
ロコは、ひそかに決意していた。
セレの病いは、本来、年ごとに変化するはずの性別が、不規則に変化してしまうもので、体内のホルモンのバランスが崩れ、抵抗力を奪い、やがては死に至る、絶望的なものだったが、それでも、こちらが女で、セレが男の時ならば、かれの愛を享受することができるのだ、と……。
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