俺の玩具 上

お仕置きは教室で。

うるさかった皆が一斉にこっちを向いた。その恥ずかしさにたえられなくなって、私は急いで座る。

｢結依のバカ｣

小声で結依を叱るも、返事は

｢自分がよく知ってるし｣

と、逆に怒られ千春は黙る。

怒る事ないじゃないかと心の中で呟くが、思わず口を開いてしまいそうで怖い。

成績表返しが終わり、桐生先生は｢自分の席に座って下さいね｣といつも私にみせるような感じ悪い顔ではなく、優しい顔をして言う。

(私の前でもそんな顔してみろ)

その優しい顔に釣られたのか、女子のほとんどは自分の席にきちんと着いていた。