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「雅樹びっくりするかなぁ♪」
授業早く終わったからマンションまで行っても怒られないよねっ?
千紗は雅樹に内緒でマンションに向かった。
明日は雅樹の27歳の誕生日。
雅樹の笑顔を思い出すだけで幸せな気分になれた。
明日は何処行こう…
何食べよう?
あぁ今すぐ逢いたい…!!!
マンションに向かう足が
高ぶるキモチをのせて自然と速まっていく。
雅樹と付き合って一年になる。
雅樹は
両親を交通事故で亡くした時にお世話になった病院の院長の息子で…
一年前両親が事故で亡くなり千紗がロビーで泣き崩れていたところにふらっと現れて
眠るまで何も言わずに抱きしめていてくれた。
この人がいれば
生きていけるって
本気で思えて
本当に嬉しかった。
マンションも千紗の為だってわざわざ借りてくれた。
千紗は雅樹との出会いから今までを
かみしめるように
思い出していた。
気がつくと
雅樹の部屋の前にいた。
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