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「そろそろ寝なさい。そこの部屋を使えばいいよ」
「はい、わかりました。明日は何時に起きればいいですか?」
「8時に起きたらいいよ」
「わかりました。おやすみなさい」
サヤカには来客用ベッドで寝てもらった。
ふぅ~
河村はサヤカが眠りにつくと全身から力が抜けた。
河村はソファーに座り酒を飲んでいた。
昨日の夜
河村が思い描いていた展開とは全然違う。
河村はサヤカの身体の隅々まで、その素晴らしさを調べるつもりだったのに
河村がサヤカにそれを要望すれば、サヤカは躊躇なく全てを見せただろう。
でも河村は言い出せなかった。
サヤカにはそんなことを簡単には言いださせないほどの気品があったし
河村自身
すぐにそんな事をするのがもったいないような気がしたのだ。
河村は少し酔ったきた。
サヤカが実際にやってきて
色々な問題があることに気がついた。
頭の中をその問題がぐるぐる回る。
彼女との関係をどういう設定にすべきか
近所の人にどう説明したらよいのか
それより、同居すべきかどうか
周りのみんなにサヤカを自慢したい
どうすれば、効果的に自慢できるのか
などなど
河村は知らないうちにソファーで眠ってしまっていた。
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