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腰がどうにも痛くて
しゃがみ込むばかりだった
大地は秋の香りを増して
紅葉よりも先に
風がこそこそと睫にキスをする
芝生に寝転んだら
青空が逆さまに見えて
腰が痛くて眉間に寄せたしわが
魔法をかけたんだと信じた
けど
そんなことは
きっとないって
いま、だから言えること
だったりする
思ったよりも透明で
指先で絵が描けるような
青
飛行機雲
君へと続く道しるべ
もしくは
腰をスーパーに知り尽くした
お医者さまのいる街
海
空に描く海は
水平線が輝く虹の奇跡
カラフルなドロップ
溶けちゃわないように
大切に
出来る限り水彩に
いつのまにか
消えた
腰の痛み
いつのまにか
現れた
灰色の空
こんな日は
ひとりがいいけど
ほんとは
君に会いたい
ソーラーパネル
描くより
僕を映して、
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