「【死】を司る者」

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     「ドンッ!」 ??? 『すべて焼き払えッ!』 『女、子供とて容赦はするな!!』 兵士 『はッ!承知しました』      「タッタッタッ」 ??? 『師団長ッ!!それはあまりにも!!!!』 師団長と呼ばれた男は机を激しく叩き兵士に命令する。 兵士が去ると同時に、近くにいた男が師団長に喰い掛かる‥が。 師団長 『貴様は知らんのだ!!!【奴】の恐ろしさを、ある時は女、ある時は子供に扮して村に紛れ込みすべてを我が僕(しもべ)にする』 ??? 『…し‥しかし』 師団長 『黙れッ!‥それ以上私に意見を出せば、反逆の罪で貴様を裁く!!』 ??? 『し‥失礼しました』 師団長 『…ふんッ…(【奴】は何処に…)』      [焼け野原] 辺り一面の焼け野原、今も燃え盛る草原で少年が一人。 少年 『僕はここで死ぬのかな?…アイツだけは‥ママを殺したアイツだけは…絶対許さない!!………ゴホッゴホッ…………………………はは、気のせいかな?もう熱くないや……………パパ‥ママ‥恐いよ…一人はやだよ…』 ??? 『フフ‥それは気のせいではない…本当に熱くないはずだ、辺り一面、見渡すかぎりの火はすべて私が消したからな』 少年 『え?』 突然の問い掛けに少年は驚き、力を振り絞りると声のした方を見る。 …そこにはフード付きのマントを風になびかせる、一人の若い青年が立っていた。 ??? 『…強い憎しみを感じて来てみれば、こんな少年だったとは‥私もそろそろ転生するべきか?』 少年 『お兄ちゃんだれ?』
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