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しかし、意気揚々と帰る沙夜を見ていたものがあった。
「人間って愚かだわ……」
12~13くらいだろうか。
そこには、さっきまでいなかったはずの幼い少女がいた。
赤と黒の基調の服を着て、スカートをはためかせながら微笑む。
そして、たっぷりとした明るいブラウンの髪の毛を持ち、目は綺麗なスカイブルーだった。
少女は隣にいる少年に一言告げ、綺麗に笑った。
「バカよね、あの子」
隣にいる少年は、少女と酷似していて、赤と黒の基調の服を着ている。
髪の毛は暗めのブラウンで、目はウグイス色をしていた。
「ホント、バカだよなぁ!」
二人は笑いながら、指を鳴らした。
そしてその場から、砂が舞うように掻き消えたのであった。
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