‐file1‐浅木 沙夜

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しかし、意気揚々と帰る沙夜を見ていたものがあった。 「人間って愚かだわ……」 12~13くらいだろうか。 そこには、さっきまでいなかったはずの幼い少女がいた。 赤と黒の基調の服を着て、スカートをはためかせながら微笑む。 そして、たっぷりとした明るいブラウンの髪の毛を持ち、目は綺麗なスカイブルーだった。 少女は隣にいる少年に一言告げ、綺麗に笑った。 「バカよね、あの子」 隣にいる少年は、少女と酷似していて、赤と黒の基調の服を着ている。 髪の毛は暗めのブラウンで、目はウグイス色をしていた。 「ホント、バカだよなぁ!」 二人は笑いながら、指を鳴らした。 そしてその場から、砂が舞うように掻き消えたのであった。
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