‐file1‐浅木 沙夜
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私はもう一度、凍った声で訊きなおした。 抑揚のない、淡々とした喋り方で。 「殺す……って、言ったら、母さんはどうする?」 戦慄の一瞬。 部屋中に、その声は響く。 今、誰も居ない。 殺した場面を誰が見ようが、憲法に記載いるのだ。 人殺しをしていいと。
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